ガイヨウ

秒針のチクタク、ファンの回転、自動ドアの開閉など、身の回りの人工物の動きの多くは、何らかの機能を達成するために施されています。しかしそれと同時に、それらの動きは硬さや柔らかさ、重さや軽さといったさまざまな美的・身体的感覚を見る者に感じさせます。物の動きをみたときに感じる感覚や質感は、どのように捉え、そしてデザインすることができるのでしょうか。

人や物の運動を見たときに、観察者自身が体を動かしていないにもかかわらず、見た動きを擬似的に感じる現象は、運動共感またはキネステティック・エンパシー(kinaesthetic empathy)と呼ばれています。物の動きや物理現象を見たときに感じる感覚をことばで表すことは簡単ではありませんが、自分のからだの様々な感覚になぞらえることによって、その感覚をより具体的に捉えられるようになります。

ここでは、物の動きに対する運動共感のなかにある、15の要素を紹介します。この知見は、デザイナーであり研究者の三好賢聖が英国ロイヤルカレッジオブアートで行った博士研究に基づいています。研究の詳細は、リサーチのページまたは書籍 Designing Objects in Motion: Exploring Kinaesthetic Empathy(ビルクハウザー社, 2020年)をご覧ください。 

お問い合わせ:contact[AT]miyoshikensho.com

協力:アルバート・バルブ (アニメーション), スタジオ・リカルド・ラルディ (ウェブデザイン開発)

助成:JSPS科研費JP20K20115

© Kensho Miyoshi, 2021. All Rights Reserved.